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第一編 人物誌
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第二章 全盛期(足利時代より豐臣時代迄)
(七七)等惠
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等惠
は靖齋と號し、【肖柏の門下】
牡丹花肖柏
の門に學んで
連歌
を善くした。(
堺鑑
下)
落花隨風
まほろしに我身をなさは山かせの 花のありかを尋てやみむ
寄春無常
をく露もまたうらわかき草の原
きみかへる世とたのむまもなし
の和歌二首が傳はつてゐる。(
本受寺
所藏
等惠
和歌懷紙)永正十六年六月下旬、遣唐使鸞岡和尚が暫く界浦に滯舶中、南海漁翁
東惠
長歌一篇を和尚に贈つてゐるのは、東と等との別はあるが恐らく同一人であらう。