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第一編 人物誌
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第三章 爛熟期(大阪陣より明治維新迄)
(二六)渡邊玉山
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渡邊玉山
名は直、字は良雄、通稱を又左衞門と稱し、延寶四年出生した。
堺奉行所
の與力である。【裁判の公平】性行廉潔嘗て賂を納れず、非理の訴訟を絶つた。【廉能の士】堺奉行水谷信濃守勝比參府の際、將軍は近侍をして、玉山の廉能を問はしめ、其行狀を歎賞した。寬延三年致仕して老を養ひ、寶曆十二年八月二十日享年八十七歳を以て歿した。【墓所】
南宗寺
内
本源院
の墓地に墓碑を營んだ。(
渡邊玉山
墓誌)