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(四四)日善

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 【書道の名手】日善佛行院と號し、永祿元年生誕、學業精緻を極め、書道に達し、殊に草隸を能くした。【妙國寺四世】曾て若狹の妙興寺に住したが、後妙國寺の第四世となつた。同寺は元和の兵燹に罹り、堂宇烏有に歸したが、德川家康吉例の寺と稱し、其二子義直、賴宣を携へて焚煬の地に入つたのは、【宗義の論難】日善在住の際であつたと傳へられてゐる。一時堺經王寺の久成院、草木成佛義を唱ふるに當り、難問二十一條を擧げて論陣を張り、遂に之を屈服させた。元和四年五月朔日世壽六十一歳を以て遷化した。(佛心歷代師承傳)