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(一一〇)宙寶宗宇

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 宗宇字は宙寶、自ら一獃と號し、別に松月老人と稱した。【大德寺住職】【南宗寺八十二世】京都の人、法を則道宗軌に嗣ぎ、文化四年十一月大德寺第四百十八世に出世し、芳春院(十三世)に住し、文化五年東海寺の輪番職となり、後松月軒に退居し(龍寶山大德禪寺世譜)後亦南宗寺の八十二世となつた。(南宗寺歷世年譜)【禪師號勅賜】天保七年仁孝天皇より大光眞照禪師の徽號を忝うしてゐる。【詩書を能くす】宙寶能く詩書に通じ法務の傍ら筆硯を弄して自ら樂んだ。天保九年十二月八日世壽七十九を以て示寂した。(龍寶山大德禪寺世譜)