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(三二)專稱寺

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 專稱寺海東山と號し、【位置】熊野町東五丁字寺町にあり、眞宗大谷派本願寺末、寺格別助音地。【開基】永祿六年二月了晴の開基で(本願寺下五箇寺與宗旨改帳)【舊寺址】寺地は北向井領町にあり、現今の極樂寺金蓮寺との境域に當るが、移轉年代は明かでない。【寺家】寺家の正榮寺は、寬永年中の草創ではあるが、公稱を得なかつた。(法名記表紙裏書)【本尊】本尊阿彌陀如來。【堂宇】本堂、庫裏、經藏、門あり、境内百六十三坪を有してゐる。(社寺明細帳)【墓碑】經藏内に第八世慧然の墓碑がある。【什寶】什寶に傳親鸞上人筆名號石一個、教如上人自畫自贊座像一幅、慧然述作の淨土論註顯深義記草稿等を有してゐる。