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(三)晴明辻

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 【所在】大小路筋と東六間筋との交叉點を古來晴明辻或は占辻と稱し、吉凶を此處に占ふ時は必ず當つたと傳へてゐる。(堺鑑)【民間説話】安倍晴明泉州信太村よりこゝを通過の際旅民辻占の爲め、陰陽の神符を埋めたといふ。(堺鑑)元來辻占の風習は民間信仰の一で、攝、泉兩國の境界に當る大小路に此信仰の現れを見るのは自然であるから、之を晴明に假託したものであらう。