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目次
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第二編 先史の札幌
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第三章 縄文時代
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第一節 早期・前期
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一 遺跡の分布
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遺跡の立地
◇野幌丘陵
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市内東部に広がる
野幌丘陵
は、札幌側では
厚別川
に注ぐ中小河川(
小野津幌川
、
野津幌川
、
三里川
等)及びこれらの支流にあたる小支谷が削り複雑な地形を作り出している。遺跡はこれらの中小河川、小支谷に面する小高い段丘上にあり、縄文時代早期に属する八カ所の遺跡が発掘調査されており、他に分布調査にて確認した遺跡が一カ所総計九カ所の遺跡がある。遺跡地の標高は二五メートル~四八メートル程と比較的幅のあるものであるが、河川・小支谷との比高差は一〇メートル前後とその差は小さい。