ビューア該当ページ
目次
/
第二編 先史の札幌
/
第三章 縄文時代
/
第三節 後期
/
一 遺跡の分布
/
西区の遺跡
◇N二九五遺跡(西区手稲前田三三五番地)
214 ~ 214 / 1039ページ
手稲遺跡から
新川
を渡った手稲寄りの標高約六メートルの
紅葉山砂丘
上に存在する。縄文時代中期、後期、続縄文時代の複合遺跡である。
竪穴住居跡、墓跡多数が発見されているが、後期と断定可能な遺構は存在しない。ただ墓と考えられる土壙のうち九個は、土器の出土状態から後期初頭と考えることも可能である。
出土遺物は、初頭に編年される曲線の沈線文を持つ土器多数と、
手稲式土器
少数が出土している。