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目次
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第五編 札幌本府の形成
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第三章 殖産興業の扶植
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第三節 官営工場の設営
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三 物産局管理工場
製紙所
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六年八月紙匠三人を庄内に募り、
製紙場
を
空知通
(北六条)に設けた。試験的に野桑の皮を採って紙を製したが、皮質粗硬で製紙には適さなかった。越えて八年四月製紙の原料に楮皮を他県にもとめたり、また楮苗一万株を酒田から購入して
札幌官園
に移植した。このように
開拓使
は製紙業に対し相当力を入れた。しかし六年から九年まで三一一〇円七七銭の経費をかけ五二二円三一銭五厘の収入しかなく、先々見込みがないとして事業を中止した。十一年には紙漉の業は
札幌監獄署
の囚徒に行わせている。