この運河の跡は、札幌・茨戸間は創成川として改修されて残り、花畔・銭函間の部分もほとんどが残っている。しかし現在工事進行中の道央地区のバイパス環状線になる国道三三七号の改修工事と、石狩湾新港と小樽を結ぶ道道の工事で、新川以東の多くの部分は改修されているようである。また札幌市手稲山口・同星置地区の部分は放置された状態であり、小樽市銭函にある部分は、多くは畑の中に低い土堤とともに残されているが、一部は銭函の工業団地建設などで改修されたり破壊されたりしている。小樽港にある運河の保存については、市民運動も起こっており保存の方法が議論されている。しかし現在でも原野に取り残されている銭函・花畔間運河は、そのような運河が残っていることも広く知られていないようで、全く保存云々は議論されていないという。