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除雪

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 札幌市街が次第に人口稠密になるにともない、冬期の雪対策も都市行政にとって必要になってきた。二十一年頃から区役所でも市街道路の雪掃除を区民に呼びかけている。区民は道路の中央に高く積み上げるか、あるいは左右に積み上げるかしていた。雪捨場として火防線の大通が使用され、新聞にも大通を雪捨場として使用することが提案されている。二十二年一月区役所は、大通の一定区画を雪捨場として公認した。大雪の場合、屋根が押し潰されることも珍しくなく、このため南一条の有志は囚徒を一日一人七銭で雇い雪掃除に使役している。しかし、当時は除雪よりも、各戸前道路を踏固める方法が一般であったようで警察署では励行をうながしている。