議員は定数を三〇人、任期は四年とし、二年ごとにその半数を改選(定款第六、八条)し、改選と同時に死亡、退任等による補欠選挙も行われた。大正五年、議員の半数改選は廃止されたため(商業会議所法の改正 法律第三九号)、それ以降すなわち第六回目からは四年ごとに選挙が行われた。またこの回からは、議員を経費の負担額三分の一ずつ三等級に分け、三〇人の定員も各等級から一〇人ずつ選出された。明治四十年の第一回選挙から、大正十一年までに行われた選挙をまとめたのが表23である。議員選挙における支持母体と、定員に対する候補者数から選挙戦の模様をみてみよう。
表-23 第1~7回会議所議員選挙 |
回 | 選挙年月日 | 定員 | 候補者数 | 候補者を出した団体 |
1 | 明40.2.13 | 30人 | 60人 | 中正会(30) 元同志会派(30) |
2 | 明42.2.13 | 15人 | 17人 | 札幌実業組合聯合会(15) |
3 | 明44.2.14 | 17人 (補欠2人) | 17人 | 札幌実業組合聯合会(12) 札幌実業青年会(4) 中正会(5) 札幌質商組合及札幌古物商組合(3) |
4 | 大2.2.14 | 16人 (補欠1人) | 16人 | 札幌実業青年会(9) 薬業組合(1) 惟信会(1) 南四条懇和会(1) 東方和合会(1) 銅鉄商組合(1) 札幌実業組合聯合会(2) |
5 | 大4.2.14 | 15人 | 15人 | 札幌実業組合聯合会(15) |
6 | 3級 6.2.20 2,1級 6.2.21 | 1級10人 2級10人 3級10人 | 1級10人 2級11人 3級10人 | 札幌実業組合聯合会 札幌工業会 札幌公友会 |
7 | 3級 10.2.20 2,1級 10.2.22 | 1級10人 2級10人 3級10人 | 1級10人 2級10人 3級11人 | 札幌実業組合聯合会 札幌公友会(政友会系) 札幌実業青年会(憲政会系) |
1.「候補者を出した団体」の( )内の数字は候補者数。 2.各団体からの候補者総数が選挙候補者数と合わないのは,複数の団体から推薦を受けた候補者がいたためである。 3.『北タイ』より作成。 |