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日本海海戦の戦勝祝賀会

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 続いて三月二十一日に奉天戦勝祝賀会、さらに六月一日に日本海海戦の戦勝祝賀会と祝賀会が行われていった。後者は札幌神社境内にて午前十一時より開催され、同社ではこれにあわせて祝捷祈祷臨時大祭が執行された。この日は約二万人以上が境内に参集し、その後は市街まで戻って市中を練り歩き、道庁(北四西五)、区役所(北三東一)、札幌支庁(大通西三)の前でそれぞれ万歳を三唱して勝利に歓喜の声を上げ、夜に入っては提灯行列が果てしなく続いていた。その模様は、
振古未曾有の大捷に歓喜の熱誠を捧げたる区民狂奔の態は寧ろすさまじき程にて、昼間は数十の団体旗行列を練りたるもの無慮四万人を注せられたるも、夜に入るや……風にまたゝく星の光は戦捷国民の頭を飾りて其栄光を祝するかと思はれ、地には戸毎に掲げし軒提灯、拓殖銀行・製麻会社・電灯会社のイルミネーション、本社前の大アーク灯燦爛として甍を照らし、街頭を狂奔する思ひ/\の提灯行列の壮観目を眩し耳を聾するばかりなりき。

とされ(北タイ 明37・4・3)、昼夜にわたり「狂奔の態」とみられるほどの行列が繰り広げられていたのである。