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雑誌

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 機関誌として発行された雑誌ではあったが、中には『北海民燈』(明26・5創刊)のように、はじめは雑誌形態であったのが同年十一月頃日刊となり、新聞にかわった例もある。これは、のち『小樽新聞』(明27・11)と改題した(市史 第二巻)。また『北海道水産雑誌』は『北海之水産』となって北海道の水産界に貢献し、二十四年に結成された北海道教育会は機関誌『北海道教育雑誌』を刊行し、長く北海道文化の中心をなした(北海道出版小史)。
 三十七年創刊の『北海英才新誌』は、九月十五日に第八号を発行したが、「ドウもむつかしい文章がチョイ/\あるのは感心しません、編者の一考を煩はします」というような記事が『北海タイムス』(明37・9・21)に掲載されている。この雑誌は十月二十五日に一二号が発行され、「前号より頗る体裁よく」(同10・30)なり、十一月二十六日の記事には「発行以来一回も期日を誤らずして発行せらるゝは本道雑誌界中唯だ本誌あるのみ」と記されている。当時、期日を守って発行される雑誌は稀であったことがわかる。他にも多くの雑誌が発行されているが、それらについては本章一節に詳しい。