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第六回配本にあたって

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[桂 信雄]

札幌市長 桂 信雄
 ここに『新札幌市史』第四巻(通史四)を刊行いたします。
 本巻は、大正十一年札幌市制が施行されてから、昭和二十年の終戦までをおもに取り扱っております。この間に、札幌では都市計画法の施行をはじめとして、今日の市政課題に連なるさまざまな都市政策、都市づくりがスタートし、とくに道路、上水道、下水道などの社会資本が整えられました。その整備されつつある生活環境の中で、市民は民衆文化を育み、謳歌し、また悩み苦しんだ時代でもありました。
 このような市民の活力に満ちた生活も、より大きな時代の流れの中に埋もれてしまいそうでしたが、その営みがあったればこそ、戦後のサッポロの大発展があるのだと思います。
 二十一世紀へ向けてたゆまぬ歩みをつづける私たちは、いま新たに計画的な街づくりを成功させ、「北の理想都市サッポロ」を実現しようと大きな理想に燃えております。
 ちょうどこの機会に本巻を刊行し、先人の思いや苦労を知り、理想を実現していく指針にしたいと思います。
 最後になりましたが、『新札幌市史』刊行開始以来、実に多くの方々からご支援をいただいておりますことにお礼を申し上げ、完結にいたるまで一層のご協力をお願い申しあげます。
 
  平成九年三月