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下水道計画

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 大正五年、阿部区長時代に調査報告の形で下水道計画が発表された(大正五年区会会議録)。しかしそのときは実施にいたらなかった。その後十一年に「下水道工事費補助申請の件」が札幌区会に提案された。これは、大正五年の計画を国費と地方費から補助を受けて、総経費一四四万円で十一~十五年度の五カ年継続事業として施行しようとしたものであった。しかし議員から「本計画ガ五年前ノモノニテ、五年前ノ札幌ト今日ノ札幌ノ変化ヲ相シ、茲ニ百数十万円ノ予算ヲ議定スルハ不可ナリ」という意見や、施工地域が中心部に偏っているなどを指摘され、採決の結果否決された(大正十一年区会会議録)。
 市制施行後、十三年から札幌市では下水道計画を策定する方針で、十四年にはこれまでの大下水に当たる下水道計画と、小下水に当たる側溝計画を策定した。そして十五年度から道庁の補助と市債発行をして工事を開始することにした(札幌市事務報告)。