九年二月二十二日の起債並びに工事施行の許可とともに、翌二十三日から工事施行に着手した。また札幌市の処務規定を改正して札幌市水道部規定を設けて、外局として所要の吏員を配置し、三月一日開庁した(昭和九年札幌市事務報告)。事務所は中島公園内の農業館内で、初代部長は水道計画の当初から立案設計に当たった栗林始が任命された(北タイ　昭9・3・6)。三月十九日工事の第一着手として、貯水池となる進藤牧場での工事にとりかかることになり、栗林水道部長の鍬入れ式を行った(北タイ　昭9・3・20)。その後六月二十四日、山鼻伏見台で起工式が行われた(北タイ　昭9・6・24、25)。