十七年五月二十九日の「設置規程」の改正により、公区に婦人班、隣保班に婦人組を設置した(すでに十六年九月、内務省は隣保組織に婦人部設置を督励していた)。この時、婦人班に班長・副長、婦人組に組長をおくこととしている。十八年の『記録簿』では、五月十三日に婦人班に「市長ヨリ硝子屑回収ノ件」の通達があり、それを受けて六月二日と七月三日に「硝子屑売上」が記載されている。八月二十八日には、桑園倶楽部で公区長婦人班長の会合が、また同月三十一日にも「婦人班役員会開催、飛行機献金募集ト懇談」の記載がみられる。九月二日には「飛行機献納資金募集」が回覧され、同月十日には「献納資金壱百七拾弐円五拾銭」が星野婦人班長より公区へ引渡されるなど活動が目立ってくる。婦人班に防空演習の動員が下ったのは同月八日のことで、前日の予行演習を含め一七人が参加している。
なお、十七年六月八日の大日本婦人会札幌支部結成後、日婦婦人班は、公区婦人班としばしば協力体制を組んでいるのが『記録簿』からもみうけられる。