写真-15 堯祐幼稚園園舎(昭4)
同幼稚園のカリキュラムは「幼稚園令」と「幼稚園令施行規則」に準拠し、「談話」「遊技」「唱歌」「手技」「観察」の五項目から構成され、その内容も園児の発達段階を考慮して、次のように定められていた。
第一課程(三・四歳) | 時数 | 第二課程(五・六歳) | 時数 | ||||
談話 | 発音・平易なる単語の発表、簡易なる話方 | 二 | 談話 | 同上 | 四 | ||
遊技 | 平易なる個人遊技 | 六 | 遊技 | 平易なる個人遊技、簡単なる団体競技 | 五 | ||
唱歌 | 平易なる半音童謡 | 四 | 唱歌 | 同上 | 四 | ||
手技 | 簡単なる手技の予備ほ習 | 二 | 手技 | 簡単なる手技 | 三 | ||
観察 | 近易なる形体観察 | 四 | 観察 | 近易なる形体並に自然物の観察 | 二 | ||
計 | 一八 | 計 | 一八 | ||||
(北海道教育史 全道編三) |
同幼稚園の園児数は開園当初から概ね六〇人程度で推移した。しかし、十二年にはその前年に私立めばえ幼稚園が開園したこともあり、園児数が二割近く減少した(札幌市統計一班)。