占領軍は、日本人の労働力とアメリカの最新の機械力を総動員して兵舎・学校・住宅の建設という突貫工事にかかった。約五九〇万平方メートルの用地に兵舎三三〇棟、約四六万平方メートルの用地に家族用住宅二二一〇戸の建物を建設する計画であった。
九月七日付の『北海道新聞』には「網の目の自動車道路 出現する電柱のない街」という見出しで、「来年四月完成した暁には洗練された住宅、美しい庭園とともにアメリカ本国そのままに高度の文化生活により日本の家庭社会生活に大きな模範となるであらう」と報じられた。冬季も突貫工事がおこなわれ、一年二カ月の短期間で、二十二年七月に完成した。
ゴルフ場やスキー場も設置された。
写真-3 キャンプ・クロフォードPX
(現方面音楽隊練習所 1947.5.16)