札幌地区労協結成時の参加単産は一二組合、内訳は官公労七組合(国労札幌中央・札幌・苗穂工機各支部、機労苗穂支部、市労連、北大、財務局)、民間五組合(機関紙印刷、明治屋、道新、札樽金属、北農労)で、ほかに加盟意志表明組合九があった。北農労の中林剛毅を議長に選出し事務局を市職組内においたが、副議長・事務局長とも欠員という状況打開のため、翌二十八年三月、全逓、全電通、全道庁、北教組、全日通、電産、帝麻(帝繊)、古谷、自由労組なども加わって「躍進大会」を開催し、一方、脱退もあって結局は一七組合一万五〇〇〇人による再出発となった(札幌地区労 十年の歩み)。事務局はその後、北農労、国労中央支部、金属労組などを転々としたのち、二十九年に道立札幌労働会館に移転した。中小事業所労働者の組織化や、賃闘・組織活動支援などによって民間中小組合や合同労組の加入も増加し、三十六年八月の豊平地区労合併などもあって三十九年には一〇三組合となり、四十七年の加盟組合員数は六万人を突破し市内組織組合員の四五パーセントを擁する勢力となった(表10)。
表-10 札幌市の労働組合員数と札幌地区労協及び札幌地区同盟加盟状況の推移(昭和28-47年) |
種別 年次 | 札幌市の労働組合員総数 | 札幌地区労協加盟組合員数 | 札幌地区同盟加盟組合員数 |
昭28 | 46,056 | 19,413 | |
29 | 48,234 | 15,545 | |
30 | 51,516 | 25,774 | |
31 | 55,950 | 22,087 | |
32 | 58,085 | 32,796 | |
33 | 60,396 | 32,281 | |
34 | 62,659 | 35,904 | |
35 | 65,941 | ■,416 | |
36 | 71,734 | 41,010 | |
37 | 83,533 | 36,911 | |
38 | 91,557 | 42,266 | |
39 | 99,451 | 44,832 | 3,018 |
40 | 104,862 | 39,420 | 5,376 |
41 | 107,295 | 49,100 | 5,937 |
42 | 111,065 | 50,690 | 5,121 |
43 | 119,892 | 52,813 | 6,363 |
44 | 128,456 | 58,667 | 8,408 |
45 | 134,350 | 58,950 | 5,605 |
46 | 130,350 | 57,908 | 10,786 |
47 | 134,837 | 60,700 | 15,101 |
札幌市の労働組合員総数は『札幌市統計書』(原資料出所は石狩支庁労政課)及び『北海道労働組合名鑑』による(ただし昭和37~45年は石狩支庁管内の数値)。 札幌地区労協加盟組合員数,札幌地区同盟加盟組合員数は『北海道労働組合名鑑』各年版による6月末現在の数値で■は読み取り不能。札幌地区同盟の昭和39年は,「札幌地区同盟会議」の数値である。 |