写真-8 丸井デパート7階の郷土室
さらに、市内の関係者を中心にして本格的な総合博物館を建設しようとする動きもあり、それを底流として四十六年四月、厚別町に北海道開拓記念館が開館した。これは博物館類似施設であるが、規模、内容ともに充実した歴史博物館といえる。これを前後して、道内で歴史資料館設立の動きが活発になり、札幌市内でも四十四年十二月には手稲町との合併を契機とする札幌市手稲記念館が開設され、以後、民間(地域住民、企業など)による歴史資料館、記念館などの博物館類似施設が増大した。また、四十二年九月に開設した道立三岸好太郎美術館は市内所在の北海道で最初の美術館として重きをなし、これを契機にして四十年代後半期以降、北海道立近代美術館設置の準備活動が本格化した。