札幌の戦後における最初の俳誌は昭和二十年十一月創刊の『アカシヤ』で日野草城門下の
土岐錬太郎が草城の主宰誌が中央から出るまでの仮の宿として発行地を札幌においた。戦前からの俳誌が復刊してくるが『葦牙』は二十一年一月に
長谷部虎杖子によって復刊された。編集責任者は太田緋吐子。北方季題とのとりくみに力を入れ
高野草雨、
三輪不撓、
新田汀花、
佐々木丁冬、
山岸巨狼、
牛島滕六などが中心になって活躍し本道俳壇に大きく貢献している。二十一年一月、昭和初期より札幌通信局内にあった「
玫瑰(はまなす)会」を母胎に
古田一也、
水野波陣洞、
増田羽衣らによって『
はまなす』が創刊された。
富安風生、
伊藤凍魚を選者に迎え、五十五年まで四七一冊を出して多くの俳句作者を育成した。
写真-4 『葦牙』