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札幌文化団体協議会

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 三十九年九月七日、「札幌における文化団体相互の連絡協調を計り、文化の発展を期する」ことを目的に、札幌文化団体協議会(市文団協)が結成された。同会は「創造を志向する文学、美術、音楽、演劇、舞踊などの芸術団体をもって構成」されるもので、結成当初の加入団体数は約三〇であった。事業内容は、次のとおりである。
(一)札幌文化団体相互の連絡協調
(一)構成各文化団体の事業の推進援助
(一)文化集会、展覧会、講演会、研究会などの開催
(一)機関誌および文化的出版物などの企画発行
(一)内外各文化団体との交流
(一)その他、目的達成のために必要な事業

 四十年から「札幌文化年鑑」を発行し、年度の活動報告を行っている。四十二年度の活動を見てみると、総会や委員会、市民文化祭、ライラックまつりの開催報告となっている(札幌文化年鑑 一九六七)。市民文化祭は舞踊コンサート、吹奏楽祭、劇団十日会公演などが協賛行事とされている。
 ライラックまつりは、三十四年五月二十九日に前夜祭が行われた後、三十一日までの三日間、大通西六丁目広場、市民会館、中島スポーツセンターの三会場で開催された。主催は札幌市、市教委札幌観光協会、札幌レクリエーション協会、全北海道文化団体連絡協議会であったが、提唱者および推進母体として道文団協、市文団協、NHK等もかかわっていた。主な行事は、毎年行われるライラックの植樹祭のほか、文化講演会、野外演奏会、ファッションショー、野外彫塑展などであった。初期の頃は市内文化団体が参加して、大通西八丁目から中島スポーツセンターまで仮装パレードが行われている。行事は年々、回を追うごとに多彩になっていった(さっぽろライラックまつり二十五年のあゆみ)。