次いで平成八年度を初年度とする第三次五年計画が策定された。「北の理想都市サッポロ」実現のためのまちづくりの基本的な考え方として、①自然と調和する快適でさわやかなまちづくり、②安心して暮らせるあたたかなまちづくり、③市民の豊かな感性・個性が輝くまちづくり、④産業を振興し活力あふれるまちづくり、⑤世界と結ぶ心ときめくまちづくり、⑥市民・地域が主体のみんなのまちづくり、の六つがあげられた。①二一世紀の都市基盤づくり(都市空間、情報基盤、除雪・雪対策など)、②新地域防災計画の策定、③高齢者保健福祉計画・障害者福祉計画・地域福祉社会計画の推進、④総合交通・総合環境対策の推進(人にやさしい交通対策、環境基本計画の策定、ごみの減量・リサイクル)、⑤国際化・広域化の推進(コンベンションセンター・留学生交流センター建設、芸術・文化・スポーツ・経済などの国際交流活発化など)、⑥経済の活性化(人材育成拠点施設建設、工業団地造成、WTCサッポロ開設、新札幌型産業創出調査研究など)、⑦市民文化の創造と地域コミュニティの向上(ドーム・コンサートホール・生涯学習総合センターなどの整備)、の七点が重点課題とされた。総事業費二兆三六〇〇億円(前計画比一二六・二パーセント)であった(第三次札幌市長期総合計画第三次五年計画)。