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無党派・市民派の時代

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 札幌市長選の結果と市長の政治基盤の推移は表14のとおりである。板垣市政においては、当初保守勢力は第一党の自民党と保守系無所属の第二会派によって過半数を得ていたが、議席比率を漸減させ、桂市政期には自民党に一本化された。社会党も議席比率を減らし、公明党と共産党が伸張してきた。板垣市政保守中道連合を形成し、桂市政はさらに社会党を組み入れた保革相乗り連合を基盤としたが、投票率は急速に下がり、市長選の結果は無党派の動向に左右されるようになった。上田市長も民主、市民ネットを与党とするが、従来のような政党丸抱え候補ではなく、不透明なオール与党の市政運営に対する市民層の批判がその誕生の底流にあった。札幌市政は無党派層、市民派層が大きな影響力をもつ新しい段階へと進み始めた。
表-14 戦後札幌市長選一覧
選挙年月日当選者(推薦・支持政党)対立候補推薦・支持政党有効投票数当選者得票数当選者得票率投票率
昭22. 4. 5高田冨與①社会、②自由、③~⑤その他72,07828,88240%63.39%
 26. 4.23高田冨與共産127,148109,66686%78.93%
 30. 4.30高田冨與共産141,809118,42584%65.15%
 34. 4.30原田與作社会193,858111,65158%74.55%
 38. 4.30原田與作社会264,217154,16958%72.76%
 42. 4.28原田與作(自・民)①社会、②共産333,687183,10655%64.46%
 46. 4.25板垣武四(自)社会・共産455,320231,37651%68.39%
 50. 4.13板垣武四(自・民)社会・共産631,908414,88466%78.69%
 54. 4. 8板垣武四(自・民・新自ク・社民連・公)社会・共産・革新自由連合675,432458,19468%75.19%
 58. 4.10板垣武四(自・民・新自ク・社民連・公)共産768,925599,71678%78.10%
 62. 4.12板垣武四(自・公・民)①共産、②革新無所属768,934516,88367%71.37%
平 3. 4. 7桂信雄(自・社・公・民)①共産、②革新無所属764,151537,73870%65.75%
  7. 4. 9桂信雄(自・社・公・新進・さ・自由連合)共産785,021638,90581%61.00%
 11. 4.11桂信雄(自・民・公・社民・自由)①革新無所属、②共産818,298452,00955%59.58%
 15. 4.13当選者なし796,41657.32%
 15. 6. 8上田文雄(民主党・市民ネット)①自民・公明、②無党派677,146256,17338%46.38%
『札幌市選挙のあゆみ』(平14~15)。