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清掃工場とクリーンセンター

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 札幌市はごみ処理のために施設を整備した。平成十五年(二〇〇三)現在の清掃工場は、表3のようになっている。その他にリサイクルプラザ発寒工房(平10・10開設、発寒破砕工場併設)、リサイクルプラザ宮の沢(平12・8開設、生涯学習総合センター併設)の二カ所のリサイクルプラザがある。また埋立処分場には、山本処理場(昭59埋立開始)、山口処理場(平9埋立開始)がある(清掃概要 平15)。
表-3 清掃工場などのごみの中間処理施設
名称処理能力所在地竣工年月
焼却施設発寒清掃工場600t/24h (300t/24h×2炉)西区発寒15条14丁目1-1平成4年11月
篠路清掃工場600t/24h (300t/24h×2炉)北区篠路町福移153昭和55年12月
駒岡清掃工場600t/24h (300t/24h×2炉)南区真駒内602昭和60年11月
白石清掃工場900t/24h (300t/24h×3炉)
併設灰溶融施設
140t/24h (70t/24h×2炉)
白石区東米里2170-1平成14年11月
粗大ごみ破砕施設発寒破砕工場
 (リサイクル工房併設)
150t/5h
 回転 100t/5h×1基
 剪断 50t/5h×1基
西区発寒15条14丁目2-30平成10年10月
篠路清掃工場併設
 粗大ごみ破砕工場
150t/5h
 回転 100t/5h×1基
 剪断 50t/5h×1基
(篠路清掃工場敷地内)昭和55年12月
駒岡清掃工場併設
 粗大ごみ破砕工場
200t/5h
 回転 50t/5h×1基
 剪断 75t/5h×2基
(駒岡清掃工場敷地内)昭和61年2月
資源化施設篠路ごみ資源化工場75t/5h(チップ工場)(篠路清掃工場敷地内)昭和63年3月
200t/日(燃料工場)平成2年3月
アルミ工房100kg/日(アルミ缶溶解)平成7年1月
選別施設中沼プラスチック選別センター
(プラスチック)
82.6t/日東区中沼町45平成12年6月
中沼資源選別センター
(びん・缶・ペットボトル)
105t/5h (35t/5h×3系列)東区中沼町45-24
札幌市環境事業公社運営
平成10年8月
駒岡資源選別センター
(びん・缶・ペットボトル)
70t/5h (35t/5h×2系列)南区真駒内129-30
札幌市環境事業公社運営
平成10年8月
札幌市環境局清掃事業部『清掃事業概要』(平15)より作成

 清掃工場では、焼却の際に発生する熱を有効に利用している。昭和四十九年(一九七四)八月に発寒清掃工場(現在の第二工場)では発寒温水プールを開設した(道新 昭47・2・24夕)。十二月には厚別清掃工場ではもみじ台団地(北海道地域暖房会社が供給)、市営温水プール、併設の温室へ余熱の供給を行った(道新 昭49・11・13、財団法人札幌市環境事業財団 さっぽろ清掃史 平11)。篠路清掃工場ではビニルハウスによる野菜団地を造成した(道新 昭58・1・13夕など)。しかし連作障害や地盤沈下など克服困難な問題の発生により、平成六年(一九九四)に営農を断念した(前出 さっぽろ清掃史)。駒岡清掃工場では駒岡保養センターへ熱を供給している(道新 平2・6・30など)。平成四年新たに出来た発寒清掃工場では余熱を利用して融雪槽を設備した。さらに厚別、篠路、発寒では、発電を行い工場の電力に利用するとともに北海道電力に売電している(前出 さっぽろ清掃史)。そして原料・燃料となるごみの安定的供給のため、ごみのサイロを設置した(道新 昭60・6・6)。また篠路などでは産業廃棄物である建築廃材などを原料にチップや燃料を製造している(道新 平2・4・2、25、清掃概要 平15など)。
 前時代に普及したし尿処理場は、下水道の普及によりなくなり、現在し尿処理施設は、し尿の下水道投入施設であるクリーンセンター(手稲山口、平7・3竣工)がある(清掃概要 平15)。