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アートヴィレッジの造成

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 札幌テクノパークがほぼ完売し、札幌ハイテクヒル真栄には日立製作所の進出が決まるなか、二年三月市は企業の進出ラッシュは続くと見込んで、第三の先端型工業団地を造成する方針を固めた(道新 平2・3・17)。
 南区の札幌芸術の森の南側約九ヘクタールの用地に、全国でも例のない映像、音楽、美術関連企業が集積するアート団地(のちにアートヴィレッジと改称)を造成、二年四月から分譲を開始した(道新 平2・4・5)。コンピュータソフト製作販売のハドソン、電子応用装置製造のセイコーエプソン、レコード製作のファンハウス等の四企業と一法人が進出を表明し(道新 平2・8・11)、唯一の地元企業であるハドソン(昭48美術写真販売業として創業)は、コンピュータ映像を研究するハドソン中央研究所を四年九月に開設した。同社は昭和五十九年に任天堂のファミコンに対応するテレビゲームソフトの開発・販売に踏み切り、テレビゲームブームの火付け役となった企業である(道新 平7・8・3)。同社はまた、イギリス、ドイツ、台、香港、フランスと積極的に海外事業を展開し、平成十二年十二月道内企業では初めて、大阪証券取引所のナスダックジャパンに上場している(道新 平12・12・28)。