平成七年一月の阪神淡路大震災におけるボランティア活動が契機となって十年三月二十五日に特定非営利活動促進法(NPO法)が制定されて以来、NPO法人の数も急速に増えて、それらを中心とするボランティア活動も活発になっている。NPO法人の活動は一七の分野にわたっており、一つの法人が複数の分野にわたっている場合も多いが、どの地域においても保健・医療・福祉に次いで多いのが社会教育であり、子どもの健全育成とまちづくりを含めると、生涯学習におけるNPOやボランティアの役割は大きい。現に北海道では三八八のNPO法人があるが、そのうち札幌所在のものは約半数の一八五にのぼっている(十五年二月末現在)。分野別には、保健・医療・福祉関係一八五、社会教育二一、まちづくり六〇、文化・芸術・スポーツ四〇、環境保全三七、子どもの健全育成に関する活動一九などとなっており、その多くが生涯学習に深くかかわった活動といえる。
さらにNPOにかかわって注目される動きとしては、NPO活動支援のための北海道NPO支援センターの活動、NPOステップアップセミナー、ステップアップワークショップ、企業とNPOの交流会、NPO創設の資金調達のための市民出資による「NPOバンク」などが注目される。また、地域的に特徴ある活動としては、NPO「札幌村文化センター」主催で、丘珠郵便局・札幌東区後援による生涯学習講座「郷土の歴史と農業」(一〇講、会場:丘珠郵便局)などの催しも見られる。