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文化行政と財団の設置

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 札幌市の文化行政の担当部局は、市長部局と教育委員会にてなされてきたが、平成元年度より市長部局に統合されて三年度に市民局に文化部が設置されていた。九年三月に「市民・産・学・官が連携して芸術文化の振興を推進するための、長期的な視点に立った本市における芸術文化振興の方針を示した」札幌市芸術文化基本構想を策定し(さっぽろの文化行政 平11)、(1)札幌の創造性を高める、(2)未来の担い手をはぐくむ、(3)広く世界と結ぶ、以上の三点が構想の目標とされていた。
 諸施設の建設・概要、及び各種事業の実施・後援などについては、毎年刊行される『さっぽろの文化行政』に詳しい。主要施設の運営・管理と各種事業等は、財団法人を設置し委託されているものが多い。
 札幌市教育文化財団は、札幌市教育文化会館の運営・管理組織として、昭和五十二年四月一日に設置されていた。五十七年二月一日より市民ギャラリー、平成五年四月一日より札幌市写真ライブラリーも同財団へ委託されていた。自主事業のほかに札幌市民芸術祭などの共催、昭和五十九年から毎年、『札幌芸術文化年鑑』も編纂・刊行していた。
 芸術の森の管理運営主体として財団法人札幌芸術の森が、昭和六十一年四月一日に設立されている。札幌コンサートホールの設置にともない、平成八年四月より同ホールの委託も受けている。両者の財団は平成十一年四月に統合され、新たに札幌市芸術文化財団の設立となった。
 札幌市青少年科学館は、開館時より札幌市青少年科学館振興協力会に委託されていたが、平成十一年四月に札幌市生涯学習センターを運営・管理する、札幌市生涯学習振興財団への委託に変更となった。