[翻刻]

            
 
    乍恐以□(書)付奉御願申上候
浅間根岸山江入合ニ而馬草・刈敷・薪等刈取候ニ付、
□(村)々より山役銭□(鐚)拾六貫弐百文宛御上納
仕候処、当六月中旬より度々浅間焼出し
候故、右場所石砂降重り、一向其以後者鎌入
不罷成、当時に至り候而者、薪等ニ甚難義仕候、
殊ニ凶作之義ニ候得者、少分之割合ニ者御座候得共、
惣百姓難義ニ奉存候間、右御小物成御上納、
御慈悲を以御免被下置候様奉願上候、以上、
  天明三年
    卯十二月十日
           岩村田町
             名主  由右衛門 (印)
             同断  佐五右衛門(印)
             組頭  杢右衛門 (印)
             同断  八郎右衛門(印)
             同断  栄   助(印)
             同断  平左衛門 (印)
             同断  兵 太 夫(印)
             同断  助 太 夫(印)
             同断  市 兵 衛(印)
御役所様         同断  藤 兵 衛(印)
             百姓代 義 兵 衛(印)
             同断  弥 八 郎(印)