松代案内 10 象山恵明寺(ぞうざん えみょうじ)
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象山恵明寺 ぞうざん えみょうじ
宗派/黄檗宗 (おうばくしゅう)。本尊/釈迦如来。
延宝五年(一六七七)、三代藩主真田幸道が寺領五石を寄進し六月堂を建立。開山は中国僧黄檗山二世木庵性韜(もくあんしょうとう/木庵禅師)。初代藩主信之の娘見樹院が地蔵堂を建立、地蔵尊を寄進した。文政八年(一八二五)、本堂から出火。のち再建したが、今度は不二庵から出火。山門を残し、本堂・霊屋・庫裡・鐘楼が焼失。仏像・仏画・什物も灰燼に帰した。天保(てんぽう)四年(一八三三)、八代幸貫が本堂・御霊屋・鐘楼・庫裏など諸堂を再建。堂内には釈迦三尊、木庵禅師、幸貫作の布袋和尚像、四代信弘寄進の稲荷大明神(ダキニ天)などが祀られ、境内には三代幸道の奥方豊姫(宇和島藩から嫁ぎ、あんずを松代に伝えたといわれる姫君)の御霊屋と墓、六地蔵。松代雅楽の祖とされる宮島春松や文武学校を解体の危機から守った長岡助三郎の墓がある。本堂に松代七福神巡りの「布袋像」を安置。 国登録有形文化財