立待岬溶岩

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 函館山地域には前述の中新世地層の寒川火山噴出物層を覆って各種の火山噴出物が分布しており、下位から上位に、立待岬溶岩千畳敷集塊岩層高龍寺山溶岩千畳敷溶岩御殿山溶岩という分布となっている。
 立待岬溶岩は立待岬付近に分布し、褐色がかった灰色の硬質安山岩である。この溶岩は溶岩流として流れた時に出来た流理構造がよく発達し、またそれに平行した板状節理の発達も著しい。緑色角閃石、シソ輝石、斜長石、石英が斑晶をなし、やや褐色を帯びた玻璃質の部分と微珪長質の部分との入り混ったものが石基を成している。