目次
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通説編第1巻 第3編 古代・中世・近世
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第4章 松前家復領と箱館
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第3節 高田屋の没落
ロシア船との遭遇
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ところが、天保2(1831)年5月12日、東
蝦夷地
の高田屋の請負場所に米塩を送るため、
大坂
の伊丹屋平兵衛所有の
栄徳丸
という船を雇い、船頭重蔵が乗ってきたが、たまたま風がなく
様似
沖で漂っていたところ、2艘のロシア船に遭い、その船から異人がボートを出して
栄徳丸
に乗組み、若干の米酒を奪い取って去った。それから風を得て
栄徳丸
は幌泉に入港したというのである。