目次
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通説編第1巻 第3編 古代・中世・近世
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第5章 箱館開港
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第13節 教育・学芸・衛生
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3 衛生
水腫病対策
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蝦夷地
に越冬する和人が、水ぶくれになり、顔がむくみ、腹が太鼓のようになって苦しみ死ぬという奇病は、
水腫病
といわれ、寒気よりくるとか、野菜の欠乏からくるとかいって恐れられたが、安政3年
箱館奉行
はこれが対策に乗り出し、
宗谷
詰調役
梨本弥五郎
の案をいれて、入港した英国船にならって
箱館
の職人にクワヒルというものを22個作らせて奥地に配分した。クワヒルとはオランダ語で、いまのロストル付きの石炭ストーブのことである。またコーヒーを取り寄せ、各場所に配布するなど、越冬方法の改善に努力している。