水腫病対策

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 蝦夷地に越冬する和人が、水ぶくれになり、顔がむくみ、腹が太鼓のようになって苦しみ死ぬという奇病は、水腫病といわれ、寒気よりくるとか、野菜の欠乏からくるとかいって恐れられたが、安政3年箱館奉行はこれが対策に乗り出し、宗谷詰調役梨本弥五郎の案をいれて、入港した英国船にならって箱館の職人にクワヒルというものを22個作らせて奥地に配分した。クワヒルとはオランダ語で、いまのロストル付きの石炭ストーブのことである。またコーヒーを取り寄せ、各場所に配布するなど、越冬方法の改善に努力している。