[恵山町で行われた主な発掘調査]

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第1図 恵山町内の遺跡分布図

 恵山町内では恵山貝塚、日の浜遺跡、川上遺跡、大澗B遺跡、日の浜砂丘1遺跡、同3遺跡、中浜遺跡、古武井9遺跡などで発掘調査が行われている。現在も遺跡が残されているのは、北海道の文化財に指定されている恵山貝塚など数遺跡で、他の遺跡は道路工事や開発工事にともなって発掘調査が行われてその大部分は壊滅するか、一部が残存するだけとなっている。各遺跡の発掘調査年月日と発掘期間・担当者は下記のとおりである。
 
恵山貝塚
 昭和15年           名取武光・能登川隆
 昭和35年10月26~30日     吉崎昌一
 昭和36年10月21~26日     吉崎昌一
 昭和41年 4月5~7日      名取武光・峰山 巌
 昭和58年10月26日~12月15日  尻岸内町教育委員会
日の浜遺跡
 昭和34年 6月11日~16日    武内収太
 昭和36年10月15日~11月20日  吉崎昌一
 昭和39年10月 3日~11月15日  吉崎昌一
 昭和40年 7月30日~ 8月12日  吉崎昌一
 昭和41年 7月24日~ 8月 5日  武内収太
川上遺跡
 昭和39年11月29日       吉崎昌一
大澗B遺跡
 昭和35年11月 1日~ 3日    吉崎昌一
日の浜砂丘1遺跡
 昭和60年 6月24日~ 8月 9日  恵山町教育委員会
日の浜砂丘3遺跡
 昭和34年・昭和36年      函館市立博物館
中浜E遺跡
 昭和59年 5月~ 7月      北海道立埋蔵文化財調査センター
古武井9遺跡
 昭和58年 9月20日~10月25日  尻岸内町教育委員会
 
 だが、発掘報告書が刊行されるか概要が報告されているのは、昭和41年と昭和58年に行われた恵山貝塚、同年に行われた古武井9遺跡、昭和59年に行われた中浜E遺跡、昭和60年に行われた日の浜砂丘1遺跡だけで、調査結果が明らかになっているものは少ない。