(1)開拓使の主な役人

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明治五年六月五日刊官員全書抜萃
   開拓次官従四位   黒田 清隆  薩摩鹿児島県人 明治三年 四月任
   開拓使判官従五位  岩村 通俊  土佐高知県人  明治二年 七月任
   開拓使判官従五位  松本 直温  羽前酒田県人  明治二年 八月任
   開拓使判官従五位  杉浦  誠  駿河静岡県人  明治五年 二月任
   開拓使四等出仕   榎本 武揚  駿河静岡県人  明治五年 三月拝
   開拓権判官正六位  北垣 国通  因幡鳥取県人  明治四年十二月任
   開拓使五等出仕
   兼大蔵少丞正六位  大鳥 圭介  駿河静岡県人  明治五年 正月拝
   開拓使五等出仕   松平 太良  東京府人    明治五年 二月拝
   開拓使五等出仕   荒井  郁  駿河静岡県人  明治五年 二月拝
   開拓使五等出仕   山内 堤雲  東京府人    明治五年 六月拝
   開拓使七等出仕従
         七位  馬島  譲  京都府人    明治五年 正月拝
   開拓使八等出仕   湯地 定基  薩摩鹿児島県人 明治五年 正月拝
   開拓使九等出仕   深瀬 定直  函館人     明治五年 三月拝
   開拓使三等訳官   福士 成豊  開拓使人    明治五年 三月拝
   開拓少主典     西村 利光  函館人     明治三年 五月任
    総 員  四四六名
 
   次官、判官、権判官、大主典、権大主典、少主典、権少主典、史生、掌、訳官―辞令(任)
   出仕(四等―十五等)―辞令(拝)
 
 明治五年六月五日刊行の開拓使官員全書から抜萃したものである。
 明治二年五月十八日榎本等が降伏して箱館戦争は終った。明治五年正月首領榎本、大鳥等が赦免せられ、その上即日開拓使の役人に任ぜられた。官員全書には榎本武揚は明治五年三月開拓使四等出仕、大鳥圭介は明治五年五等出仕兼大蔵少丞を拝命している。
 開拓使何等出仕拝命と官員全書にある者は大てい脱走軍の士卒である。