椴法華の行政

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 さてこの時代における椴法華の行政はどのような様子であったろうか。前項でも記したように、六ヵ場所の村々は安政二年二月から箱館奉行所の管轄下に置かれることになったのであるが、この時箱館六ヵ場所の村々は、前幕領時代に引続いて村並又は村並より小規模な村落は、支郷として扱われることになった。
 この時椴法華村は尾札部村(村並)の支郷としての扱いを受けていた。村並の村(本村)には村役人として、頭取・小頭・百姓代が置かれ、村並の分村に当たる支郷の村役人には小頭が置かれていた。
 この時代の村役人の職務内容については、前幕領時代とほぼ同じ内容なので、ここでは省略することとし、尾札部(本村)と椴法華(支郷)の村役人について、その役職氏名を簡単に記しておくことにする。
 
村役人

  安政元年 安政二年 安政四年
尾札部 総頭取 与五左衛門 頭取 与五左衛門 頭取 与五左衛門
  小頭 藤蔵 小頭 藤蔵 不  詳
  百姓代 喜太郎 御百姓代 喜太郎 不  詳
椴法華 小頭 三次郎 不  詳 小頭 三次郎