これらの村役人は、
明治元年箱館奉行所 (新政府)
明治元年五月一日から箱館裁判所(新政府)
明治元年十月頃から亀田御役所 (榎本軍)
明治二年五月十九日から箱館府 (新政府)
明治二年七月八日から開拓使 (新政府)
(開拓使の実質的行政は明治二年九月三十日開拓使出張所が函館に設置されてから)
と記されているように、幕府政権-明治新政府政権-榎本軍政権-明治新政府政権とめまぐるしく為政者の変革があり、戦争による民心の動揺や物価上昇による生活困難などの情勢の中で、小頭・年寄・百姓代などの村役人は、村の先頭に立って村民の生活を守るべく努力していたようである。明治元年から明治六年三月頃までの村役人は、形式的には官の政治方針に従い、実質的には自治組織のかなめとしての強力な力を有していた。
年月\村役 | 小頭 | 年寄 | 百姓代 |
明治元年 | 覺藏 | 弥三郎 | 八右衛門 |
明治六年一二月 | 佐々木 弥三郎 | 佐々木 久七 | 川口 勝次郎 |