古武井・椴法華間の開通

777 ~ 778 / 1354ページ
 古武井椴法華間道路開通式は椴法華村地内工事を昭和八年三月に終り、七月二十三日椴法華小学校において挙行されたのであるが、多年の懸案問題であった道路開通を祝い、村内は近年にない賑いを呈したといわれている。この時の様子を昭和八年七月二十四日付の函館新聞は次のように報じている。
 
    古武井椴法華
      道路開通式
         昨日椴法華村で挙行
  亀田郡古武井椴法華間準地方費道開通式は二十三日午前十一時より椴法華小学校に於て挙行せるが主なる来賓は、
  町田土木事務所長、神谷支庁殖産課長、大島・林両代議士、前田・太田・富合・岡部・廣部各道議、山木戸井署長、田中尾札部・安川戸井・斉藤尻岸内各村長、川口亀田水産会長、函毎・函館新聞社、
 其他椴法華村会議員、有志等百余名定刻一同着席、神官の修祓、降神行事、祝詞、儀があって玉串奉献昇神行事を以て崇厳裡に道路開通報告祭を終り引続き開通式に移り国旗掲揚、国際聯盟脱退に関する詔書奉読、菊地村長式辞朗読をなし、次で功労者
   松原富次郎、武石胤介、川口又三郎、福永藤三郎、川島力松、安川富蔵、川口勇吉、村井石太郎、菊地庫太、石岡房太郎
  諸氏に対する感謝状記念品贈呈あり、支庁長(代理)林代議士、前田道議、安川戸井村長、川島村会議員代表の祝詞及祝電披露を以て閉式小憩の後祝宴を開いたが当日は午後二時より小学校生徒、青年団員の旗行列午後七時より同じく提灯行列を催して多年の懸案問題であった道路開通を祝ひ村内は近年にない賑ひを呈した。

古武井椴法華道路開通式 昭和8年7月24日 函館新聞


昭和8年 開通当時の乗合自動車