[人別帳]

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 明治の戸籍法以前、蝦夷地でも人別帳(にんべつちょう)、人別調(しら)べといって村や町の在住者の出入り(転出・転入・旅行もふくめて)を記録していた。
 人別は、領主の達しによって家族しらべや信仰のしらべなどもされたが、多くは運上屋(会所)や神社、寺院が担当したらしい。
 臼尻では頭取家が責任をもっていたらしく、臼尻村熊村の村人の出入りを書きとめた「嘉永年間人別控」(仮称)が数葉発見された。嘉永人別控については、出稼の項で原文を引用することとする。