目次
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第六編 漁業
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第一章 郷土の漁業
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第四節 鰮・鰊漁業
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鰊漁業
木直 山口千太郎(明治三五生)談
983 ~ 983 / 1210ページ
〓山口で
野田追
に鰊網たてたのは明治三五年、私の生まれた年からだときいていた。三〇間の角網で商売した。この年は大々漁だったという。大正五年まで経営した。
三月の末になると胴海船・
三半船
(保津船と同じような大きな船)で、帆をかけて灘をいった。順風なら木直から
野田追
まで一日で行く。日和風向が悪いと櫓をおして櫂で漕いで熊
泊
か砂崎(
砂原
)で一
泊
したりして、三日もかかって行くこともあった。