昭和三〇年、道内道外からの渡島・函館への入会船は、二、二五八隻であった。
松前 三 福島 一〇 函館 一五一
尻岸内 二六 尾札部 一六 臼尻 四一
鹿部 四
(大島幸吉「イカ漁業とその振興策」)
同年の臼尻村の漁船の記録には、秋田県二八隻と最も多く、岩手県九隻、山形県一隻、石川県一隻とある。道内からの入会もあり、実数はかなり多かったと思われる。
地元の臼尻村では、この年の記録に、安浦二六隻・臼尻一一隻・大船一五隻とある。翌三一年は、安浦一四隻・臼尻一七隻・大船一〇隻が登録されている。
前沖のイカの回遊が激減していく時期である。漁船の経営もむずかしく、釣り子が共同経営に参加するようになり、昭和三四、五年には、船団を組んで道東のイカ漁に出漁するようになる。
イカ釣り漁船調
漁協別 昭和三四年 昭和三五年
古部漁協
木直 一四隻 二四隻
見日 五 五
尾札部 一三 二一
川汲 三 一五
安浦 五 二七
臼尻 一三 一三
大船 一一 一四