目次
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新編弘前市史 通史編1(古代・中世)
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第4章 中世前期
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第二節 鎌倉幕府の東夷成敗権と得宗領津軽
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三 得宗領としての津軽
工藤氏の出自
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ただ糠部側は、比較的史料が希薄である。
津軽
・糠部の両方に足跡を残した工藤一族についても、残念ながらその出自(しゅつじ)ははっきりしない。後世の編纂物では、工藤祐経の子犬房丸祐長の子孫としているものがあるが、定かではない。あるいは
奥州合戦
の功によって
陸奥国
岩手郡を与えられた工藤行光の系統とも推測されている。また近年では、
工藤氏
が下野の小山、相模の三浦氏などと同様に五位の地方軍事貴族(藤原南家流)の後裔であることも指摘されていることに注目される。