京徳寺

697 ~ 698 / 767ページ
京徳寺(きょうとくじ)は、「長勝寺並寺院開山世代調」(同前No.四〇五)によると、享禄三年(一五三〇)に長勝寺二世秋澗が開山となり、浪岡村五本松(現南津軽郡浪岡町)に創建したとする。「曹洞諸寺院縁起志」は創建を享禄二年とし、智證大師作の正(しょう)観音を、浪岡城主北畠具永が信仰し、寺号はその戒名「龍負院殿享徳祐元大居士」によったという。慶長年間(一五九六~一六一四)に長勝寺構の中に移った。長勝寺末寺の筆頭であり、長勝寺無住の時の末寺住職の葬式や、継目相続の取り次ぎを行った。