敗戦と教育内容の切替え

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昭和二十年八月十五日の敗戦を境に、青年学校も教育内容を切り替えなければならなかった。これまでの軍事教練は一切廃止、教材も軍国主義的教材、戦意昂揚に関する教材、国際間の和親を妨げる教材が削除された。これまで青年学校教育が軍隊予備施設と見なされたことが災いして、敗戦を境に青年学校教育は目標を失ったかに見えた。しかし、二十一年十月、青年学校公民教科書が文部省によって編纂され、戦後民主主義のあり方などが指導されるようになり、教科書も揃って、授業はようやく軌道に乗り始めた。