昭和四十三年(一九六八)の弘前市委託による調査報告は、弘前市の
商業を三点にわたって特徴づけている。それらは以下のとおりである。
1、弘前市は消費
都市として発展してきた
都市であり、
商業を抜きにしては市の発展はありえない。
2、弘前市の
商業は周辺諸地域及び
観光客の消費購買力に依存している。即ち農村消費と
観光に依存する度合いが多い。
3、弘前市の
商業規模はきわめて零細である。即ち法人組織の商店は全体の一割三分にすぎず、また従業員四人以下の商店が八割近くを占めている。
こうした
商業構成に域外の資本が流入し、全体として大規模化し、販売額を伸ばしているのが高度成長下の弘前市
商業であった(前掲『弘前市における商
工業の現状と将来』)。