都市計画の中で、市街地開発事業も重要な施策である。それは既に市街地を形成している地域や、今後市街地を形成すると考えられる地域において、計画的にまちづくりをする事業であり、土地区画整理事業と市街地再開発事業がある。
　このうち、土地区画整理事業は、施行区域内の土地の交換分合により、道路、公園、河川などの公共施設の総合的な整備・改善を行い、また、宅地の形状を整えてまちづくりを行うことである。
　弘前市においては、昭和四十年代初頭から、組合を事業主体として、土地区画整理事業が実施されている。その様子は表62のとおりである。面積が大きい事業は城東地区に多い。

土地区画整理事業と類似した事業としては、青森県住宅供給公社による宅地造成事業がある。弘前市内においては、昭和四十二年（一九六七）から平成にかけて、栄町、桜ヶ丘、茂森新町、浜の町、宮園などで宅地造成が行われた（表63参照）。