国際試合で活躍

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オリンピック以外の国際大会で顕著な成績を残した種目の一つに卓球がある。青森県はスキー、相撲のほかに「卓球王国」と呼ばれているように、世界チャンピオンに輝くなど、そのレベルはきわめて高い。
 戦後まもない昭和二十一年に、まず旧制弘前中学校(現弘前高等学校)が全国中学校卓球選手権大会で優勝している。その弘前高等学校出身の成田静司(なりたせいじ)が弘前中学校の伝統を受け継ぎ活躍した。二十七年の国民体育大会福島大会では高校男子団体優勝。翌年の四国大会で二連勝。三十四年世界選手権団体優勝。昭和三十二年、三十三年全日本硬式卓球選手権大会で二連勝。三十三年には全日本学生選手権大会でも優勝という実績を誇っている。
 陸上競技で特筆しておかなければならないことがある。弘前市出身で弘前高等学校時代から注目されていた野呂進(のろすすむ)選手である。昭和四十二年の日本学生陸上競技大会一五〇〇メートルで優勝したタイム三分四九秒二が県内最高記録なのである。さらに、翌四十三年には、国民体育大会三〇〇〇メートル障害で優勝しているが、この年に出した八〇〇メートルの一分五一秒四の記録もまた、県内最高記録である(いずれも平成十七年四月現在)。すなわち、四〇年近くにわたってその記録が破られていないのである。四十五年のアジア大会の一五〇〇メートルでは優勝、三〇〇〇メートル障害で第二位に入る実績を残している。