35シーズン目
【協会】 関東協会機関誌『Rugby Football』発刊 『Rugby Football』(以下『関東機関誌』)が、昭和8年9月に刊行され、断続的に発行されたあと、昭和12年にVol.2-8号まで全10巻で休刊となった。【代表】 豪州学生選抜と2テストマッチ 来日した豪州学生選抜に8−18、14−9でテストマッチを1勝1敗とした。監督は香山蕃、主将は柯子彰、内藤卓がそれぞれ務めている。当時は全日本学生代表として対戦しているが、後日、日本協会はこの試合をテストマッチと認定したので、対戦チーム名を日本代表に訂正した。
【大学】 早大が2年連続全国制覇 早大はゆさぶりだけに満足せず、スクラム[早大は7人FW]にボールを投入したSHが、ただちにライン攻撃に参加する戦法を採用した。研究の成果が実り関東で全勝、第7回東西王座決定戦では同大と8−8で引き分けたが、同大が慶大に敗れたため、シーズン無敗の早大が2年連続の全国制覇を成し遂げた。/関東は早大、関西は同大が優勝 早大は7大学[商大(現一橋大)と法大が加入]となった第6回関東大学対抗戦に6戦全勝で2年連続2回目の優勝、第7回関西大学対抗戦は同大が2戦全勝で2年連続3回目の優勝を果たした。
【地域】 第7回東西対抗は関東が40−3の大差で関西を下して7連勝。
【その他】 早大戸塚球場に夜間照明完成 上田輝雄早大工学部教授の指導で、戸塚球場に1700燭光の夜間照明が完成し、ラグビー初のナイター試合が行われた。
中学は秋田工が初優勝、高専は2年連続早大高等学院 秋田工が第16回全国中等学校大会で京城師範に8−5で競り勝って初優勝、第9回高専大会は早大高等学院が普成専門(朝鮮)を19−6で下して連覇を遂げた。
【国際】 豪州学生選抜が初来日して7試合行い4勝3敗で帰国した。日本代表以外は、慶大が16−8、明大が34−8で快勝したが、関西代表15−33、早大6−21、同大11−23と敗れた。/同大が4月1~9日に朝鮮遠征(4勝)を行った。/朝鮮鉄道が2回目の内地遠征を行った。10月25日、39−3大阪鉄道局(花園)、28日、15−21同大(花園)、11月1日、6−33全明大(明大和泉)、4日、22−12立大OB(立大池袋)と2勝2敗の成績だった。/1月に東京鉄道局が上海遠征(1勝1敗)を行った。